リスケを回避し、融資と収益改善で資金繰りを立て直す
支援前の状態
損益はわずかに黒字だったものの、銀行融資の返済負担が重く、資金繰りに余裕がない状態が続いていました。
さらに業界特有の閑散期を目前に控え、このままでは資金不足になることが見込まれていました。
社長自身も「銀行にリスケをお願いするしかない」と考えている状況でした。
課題
資金繰りを詳しく確認すると、閑散期には一時的な資金不足が発生するものの、その後の繁忙期には資金が回復する見込みがありました。
つまり、事業そのものが資金を生み出せないわけではなく、季節による資金需要と借入方法がうまく合っていないことが大きな問題でした。
安易にリスケを行う前に、正常返済を続けながら経営改善できる可能性を検討する必要がありました。
支援内容
今後の売上と資金繰りを整理し、閑散期を乗り越えるために必要な資金額を明確にしました。
そのうえで経営計画を作成し、メインバンクへ会社の状況と今後の改善方針を説明。
融資を受けて必要な資金を確保することで、リスケを行わず正常返済を継続できる環境を整えました。
その後は、売上向上策を中心とした収益改善に加え、会社の資金需要に合った借入方法へ見直すことで、銀行からの借入に過度に依存しない資金繰りへ改善していきました。
成果
リスケを行わず資金繰りを改善し、約3年後には閑散期の資金不足を補うための借入も不要となりました。
支援開始翌年以降は黒字経営を継続。
さらに、支援開始から8年後には売上規模が当時の3倍以上まで成長し、十分な利益を確保できる会社へと変わりました。
金融機関との関係も改善し、現在では銀行側から積極的な融資提案を受けられる関係を築いています。
支援のポイント
「資金が足りない=リスケ」と決めつけなかったこと。
資金繰りを月単位で確認すると、一時的な資金不足なのか、構造的な資金不足なのかが見えてきます。
正常返済を維持できる可能性があるなら、融資や借入方法の見直しと収益改善を組み合わせることで、リスケを回避できるケースもあります。